社長からの手紙
ジャガイモの花に包まれて2025/07/1
令和のお米騒動の最中ですが、一方で“新ジャガ”の季節に入りました。ジャガイモの語源はインドネシアのジャガタライモから来ているそうです・・戦国時代にインドネシアの都:ジャカルタから渡来したとのこと。瘦せた土地でもよく育つので、戦争時代の飢えたときにみんなの命をつないでくれました。その故郷のインドネシアからいま時空を超えて、特定技能の若者が朝日ビルメンに入職してくれています。4月に1期生女子4名が入国し、元気に現場に入ってくれています。6月には2期生6名(女子4名・男子2名)を現地で面談し“里親”の思いで採用することができました。秋には順次入国就労します。
今回、初めて男性を雇用しました・・清掃工事班(定期作業移動班)で働いてくれます。目下、社長の一番の心配は現場での言葉の意思疎通です。彼らは立派に日本語を話しますが、それは標準語に限ります。おそらく現場では“博多弁”が飛び交うでしょうから、何はともあれ“博多弁”の教育を準備しなければなりません・・標準語「ダメでしょう!」~博多弁「つまらんばい!」・・ひょっとしたら「ツァ~ラン!」の一喝、もはや日本語ではなく外国語!
今回のインドネシアの若者には、地元でジャガイモ栽培に従事していたものもいます。かつて江戸時代の島原地方は貧しくジャガイモしか獲れませんでした・・貧農の多くの娘たちが“ジャガタラさん”としてインドネシアへと売られていった時代でもありました。いま時を超えて、そのインドネシアから有為の若者が日本へ渡って来てくれることに不思議な縁を感じざるを得ません。日本の“肉じゃが”を好物にしてもらえば嬉しい限りです。
ジャガイモの花言葉は『慈愛』。