社長からの手紙
一粒の麦となった君たちへ起立敬礼！2025/04/1
寒の強かった二月を乗り切り、朝日ビルメンはいま早春の新しい事業年度を始めようとしています。2月新年会＝「創業75周年感謝の集い」では、皆さんから温かい応援の言葉をたくさん頂き本当にありがとうございました。
７０年以上の会社の歴史を振り返る時、その時代ごとに会社に貢献して頂いた従業員さんの顔が走馬灯のように浮かび上がります。その中でも設備員の人は若手や壮年組が多いのですが、私より先に現役で冥途に旅立った諸君も片手の指の数では足りません。一人ひとり不治の病と闘い最期まで現場に立ち続けてくれましたので、その闘病期間に衷心からの感謝と慰労の言葉を伝えることが出来ました。
ただ石○君だけは突然死でしたので彼の功績を生前に褒めてやることができませんでした。朝の職場に出勤して来なかったので自宅へ駆けつけたところ、布団の中でもう冷たくなっていました。同居の高齢のお母さんはその異変に気付かれなかったとのこと・・常用の薬袋が空だったことが悔やまれてなりませんでした。
葬儀の祭壇には一本の赤いエレキギターが飾られていました・・きっと設備現場の作業でもその巧みな技を人知れず繰り出していたのだと思います。遺影は当社新年会出席時の記念写真を使ってもらいました・・笑顔でした。
石○君のように“一粒の麦たらん”として朝日ビルメンの大地に芽を出し、豊穣の糧を生み出してくれた先人へ深甚なる感謝を捧げて止みません。