社長からの手紙
積もりゆく粉雪に寄せて2025/02/1
皆さん、和やかなお正月を過ごされたことと慶んでいます。松の内も明けたきょう（1月10日）は未明から雪が積もる寒波となり皆さん通勤に難渋されたこととお察しします。
朝日ビルメン創業75周年の新年が始まりました。元旦はこの75年間の来し方に想いをはせ、先輩従業員の方々との切なくも温かな思い出に浸ったことです。
40年ほど前のある懇親旅行が脳裏に浮かびました・・山口長門への旅で湯本温泉に宿をとり日本海仙崎を周りました。仙崎港では“ﾒｲﾝｲﾍﾞﾝﾄ”のお土産の買い出しです。その時、ひとりのパートさんがビニール袋に貯めた1円玉と5円玉で仙崎蒲鉾を買われているところを見ました。そのパートさんの事業所の主任から「彼女のご主人はたいへん厳しい人で旅行などへは行かせてもらえないのだけれど、年に一度の朝日ビルメンの懇親旅行にだけは行かせてもらえる」のだと聞きました。朝日ビルメンは、この時のパートさんのような多くの方々に代々支えられ続け本年満75歳を迎えられることと深甚なる“感謝”を捧げます。
・・大正時代の国民的童謡詩人・金子みすゞは、この仙崎の出身です。朝日ビルメンの仲間を謳ったような『積もった雪』という一篇を録ります。
積もった雪
上の雪 さむかろな。 下の雪 重かろな。 中の雪 さみしかろな。
つめたい月がさしていて。 何百人ものせていて。 空も地面もみえないで。