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百の白い羽に抱かれて2024/08/1

もう人が耐えられる暑さを越えた酷暑の日々が続いています。そのような過酷な環境下でも玉のような汗をかいて作業を遂行してもらっている従業員の皆さんに頭が下がる思いです。本当にご苦労さまです。管理部へは“熱中症”発生の心配がある作業は「中止」するよう社長厳命していますので、管理部の安全指示を守るようお願いします。

私がまだ若く工事班の建築現場作業に就いていた頃、夏場の外壁清掃がいちばん辛かったことを憶えています。塩酸の洗浄水で磁器タイルに付いたモルタルを落としていくのですが、皮膚保護のために雨合羽を着ての作業でさながらサウナ状態です。むせ返る酸臭に足場の板上で気が遠くなることもありました・・・いまでもその頃の怖い夢を見ることがあります・・・夢の中で高い足場からバケツとブラシを持ったままスローモーションのように自分の身体が落ちていきます。眼下に“白い網”のようなものを見ながら気を失い、次の瞬間に「マコちゃん、大丈夫かい!?」という工事班の先輩の声でいつも目が覚めます。

もう60年も前に発刊された『百羽のツル』という絵本があります。遠い北国から昼夜休むこともなく飛び続け百羽のツルが荒波を越えて渡って来ます。もうすぐ目的地の湖にたどり着こうとする時、一番後ろを飛んでいた幼いツルが力尽きて静かに墜ちていきます。皆に迷惑を掛けたくないとこの幼いツルは一声も鳴きません。しかし異変に気付いたツルの編隊は雷のような速さで急降下し、幼いツルを追い越すとお互いの白い翼を重ねてまるで“白い網”を作って墜落してくる幼いツルをしっかりと受け止めるのでした。

怖い夢は、いつも工事班のおじさんたちの野太い声で安堵のうちに目が覚めます。

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