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田毎(たごと)の月2024/05/1

~ 小さき一枚一枚の田に月明りを灯す ~

 新緑の芽生えと共に朝日ビルメンの新年度事業がスタートしました。つくづく現場従事者一人ひとりの誠実な働きぶりが我が社の宝であり、誇りであると実感しています。年頭に震災に見舞われた能登半島の輪島“千枚田”を以前に訪問したことがあります。日本海を臨む沿岸に千枚もの小さな棚田が積み重なり、江戸時代から美味しいお米を作って来ましたが、今回の地震でその棚田が大きく損壊してしまいました。九百九十九枚の田んぼの田植えを終え、数えてみますが一枚足りません・・なんと畳半分の小さな田んぼがお百姓さんの置いた蓑(みの)に隠れていたのです。このような海沿いの急こう配の棚田にどのようにして水を引いているのだろうと調べてみて感動しました・・

山中の谷川から延々と用水路を切り拓き命の水を引き込んでいたのです。そしてこの用水路を築いたのは農民ではなく、地場の藩士(武士団)でした。士農工商の身分が厳しい時代に藩(国)の民が生きていくために一丸となって働いたのです。

“田毎(たごと)の月”という古の言葉があります。よく湖上に映し出される満月の風景が描かれますが、ここ棚田では一枚一枚の小さな田んぼ毎に等しくお月様が現れるのです・・まるで蛍が舞っているようだと俳人の松尾芭蕉も詠っています。

朝日ビルメン従業員一人ひとり毎の胸中に明るい月あかりが灯るように、能登の千枚田の小さな一枚一枚毎にまた満月の姿が蘇るようにお祈りします。

(熊本地震8年目の追悼日に記す)

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