社長からの手紙
『雨ニモ負ケズ』赤シャツの少年2024/02/1
新年明けましておめでとうございます。旧年中、皆さんにはたいへんご苦労をお掛けしましたが、皆さんそろってのご貢献のお陰さまで朝日ビルメンは希望の朝陽を浴びながら“創業74年目”の新しき年を迎えることができました。本当にありがとうございます。
いまは遠き時代に北国岩手の寒村の小学校に一人の少年が赤いシャツを着て登校して来ました。その日はとても寒く厚着をして登校したかったのですが、彼の家は貧しく厚手の服がありません。それで姉のお下がりの赤いシャツを着て来たのです・・生徒たちは「女みたいな赤シャツのやつ」とからかい笑い者にします。少年は悲しそうにただ黙っているだけでした。
しかし翌日のことです。もう一人の少年が赤いシャツを着て登校して来ました。それでからかっていた生徒たちは皆素直に謝ったそうです。この赤シャツの少年をかばったもう一人の少年の名は、宮沢賢治といいました。
私も幼い頃、目には見えないけれどこの赤シャツを着た友達に包まれていたことを遠く思い出しました。
2月10日に朝日ビルメン「新年会」を4年ぶりに催します。皆さん、目には見えないあの赤シャツを着て、集ってもらったら、とても嬉しく思います。