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まだ一人 足りん!2023/08/1

今季の初夏は、梅雨の風情など押し流されてしまうほどの豪雨災害に曝されてしまいました。当社は6月初めからこの異常気象発生を予見し、会社全体で“防水体制”の準備徹底を従事者一丸で図ったお陰さまで現場事業所関係先の被害を押し留めることが出来ました。

過去に苦い経験をしています。それはもう24年前(平成116月発生)のことになりますが、福岡市中央を流れる御笠川が集中豪雨のために堤防決壊し、博多駅中心に私たちが日常生活を送る市街地が広域に冠水してしまいました。ビル地下街への浸水被害復旧に私たちは丸一週間、不眠不休で当たりました。その中、駅東のあるビルで水死者が出てしまいました。地下階段に濁流が流れ込み、地下の店舗で惣菜造りをしていた女性パートさんが脱出ることが出来ずに溺れてしまったのです・・街の真ん中での溺死事故です。このビルは私が竣工清掃をした建物でしたので、その切迫感を肌身に感じたことを憶えています。最初にこのニュースを聞いた時、この被害女性が清掃スタッフではないかと思ったことです。

市街地で溺死被災者を出すようなことはあってはならないと強く思い、その後の地域安全管理活動に精進しています。

 

戦後間もない頃の話です。筑後川の氾濫で地元小学生たちが集団で遭難した。児童たちは多くが農家の子で、しんどい田植え作業の手伝いを終えたところでした。小学校の担任の古賀先生はこの児童たちを労ってやろうと舟での川下り遠足を行いましたが、折からの台風来襲で転覆遭難してしまいます。濁流の中、先生は必死で子どもたちを救い上げます。そして最後に「まだ一人、足りん!」と絶叫し、濁流に再び飛び込んでいきました。残念なことに古賀先生と男の児童一人の亡骸が下流で発見されました・・古賀先生の手のひらの中には、この児童の学生服の金ボタンが一個、強く握りしめられていました。

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