社長からの手紙
力水(ちからみず)の向こう側2023/02/1
明けましておめでとうございます!
皆さんそれぞれに和やかなお正月を過ごされたこととお慶び申し上げます。また業務の都合上、暮れも正月も仕事に就かれた方も多くおられました。まことにご苦労さまでした。旧年中は多難な事業環境にありましたが従業員一丸となっての精勤のおかげさまで、会社も希望のある新年を迎えることができました。心より感謝申し上げます。(2023年1月5日 寄稿)
事務所の仕事始めの社長挨拶で話した“力水”のことを記します。私のお正月は「箱根大学駅伝」をテレビ観戦して過ごすのが恒例です。今年の競走で一番感銘を受けたシーン・・往路5区(難関の山登り区間)をある大学の1年生の選手が挑戦しています。難所で同僚から給水の介助を受けます。この場面をテレビ中継移動車のアナウンサーが実況「いま給水の介助をして懸命に激励しているサポーター(補欠選手)は4年生の〇〇君(実名紹介)です。箱根路を一度も走ることなく本日で陸上人生を卒業します。」とコメント。
私は常々ビルサービスの役割は、このサポーターのような裏方さんの仕事だと考えています。建物施設を利用してそれぞれの仕事に汗をかいている人たち(お客さん)に安心・安全・快適という“力水”を配る役目です。奇しくもコロナ感染症は、私たちの仕事の意義・価値・責務を改めて問うことになりました。このコロナ禍の三年間、私たち朝日ビルメンは、その“力水”を黙々と運び続けました。そして何よりお客さんがそれをしっかりと見届けていてくれたことです。
朝日ビルメンは今年、創業73年を迎えます。思い起こせば23年前の創業50周年のときに、しばしばこの手紙で紹介している童謡詩人・金子みすゞの「明るい方へ」という詩の一編をそらんじて、従業員さんたちとの気持ちを通わせたことを憶えています。
本年も少しずつ明るい方へ、朝日ビルメンらしい仕事を一歩一歩進めてまいりましょう。
どうぞよろしくお願い致します。
明るい方へ (金子みすゞ)
明るい方へ 明るい方へ 明るい方へ 明るい方へ
一つの葉でも 陽のもるとこへ 一分もひろく 日のさすとこへ
やぶかけの葉は。 都会(まち)に住む子らは。