社長からの手紙
なぞなぞ“冷たいのに温かいもの”って何？2012/04/1
卒業の感涙３月を経て、桜４月の入学・入社の季節を迎えようとしています。新社会人になろうとする学生たちの就職はたいへん困難な時代になりました。大震災被災地に踏み止まっている学生は尚のことです。しかし我が国の次代を担う若手の人材は、多くこの東北の地から輩出されてくるような気がしてなりません。苦境は有用な人間を育てます。大震災一周年の諸々の報道特集番組を見ていて、現地の懸命な人々と怒り哀しみ諦めの人々が混在して現れていることに気付きました。この二つの人たちの性質が始めから分かれていたとは思われません。二つに分かれる岐路は、その生きている存在が周りに必要とされているか否かにあると思いました。 この三月の東京出張の折、駅地下街のトイレで用を済ませ手を洗っているとき清掃従事者の女性に声を掛けられました。「お水が冷たいでしょう！温水が出ないので済いませんね！」と。その言葉に心はぽっかぽっか・・（職業病でしょうか）反射的に深々と頭を下げて「いいえ、冷たくて気持ちいいです！」と応えてしまいました（苦笑）。このクリーンクルーはトイレ清掃の現場で自分の生きる場所を確かに作り上げているのでした。 ４月１４日土曜に会社の「事業計画発表会」を催します。経営の話ではなく、皆さんが必要とされる生き場所を考える会合です。どうぞ挙っての参加をお願い致します。