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きこえるはずない 長崎の鐘を聞いて2022/09/1

長く続く猛暑と繰り返すコロナ感染拡大の脅威に皆さん、つくづく疲れ果てていることと察します。仲間を励ます歓談や会食慰労の機会も長く奪われ、私も途方に暮れています。いまは朝日ビルメン伝承の“お互い様”の気概で乗り切っていきたいと願うばかりです。

もう40年以上続けているこの私からの手紙ですが、30年くらい前のお盆の手紙は、どうしても終戦後の思い出話になっていました。私が清掃部門の管理職を務めていた当時、呉服町の生命保険会社のビルを独りで清掃管理している従業員Aさんを巡回訪問しました。その日は、Aさんの誕生日だったので、小さなショートケーキを携えての訪問です。ビル屋上の建屋の機械室にやっと整えた清掃控室・・畳一枚を敷き、裸電球を引き、夏は扇風機、冬は電気ストーブを備えただけの休憩室。ケーキを食べながらAさんをお誘いしました「この秋の社内旅行は、Aさんの故郷・長崎に行くので一緒に行きませんか?」Aさんは日頃、人付き合いを避けていたような気がしますが、その時は応諾してくれました・・Aさんは清楚な方でしたが、顔面に火傷ケロイドの痕がありました。

旅行の宿泊地は、雲仙小浜温泉です。宴会の後、旅館の庭で橘湾の夜の潮騒を聞きながら、Aさんとお話ししました・・Aさん「私は女学生の頃、長崎で被爆しました。顔の傷はその時のものです。」~Aさんのその後の厳しい人生の道のりに想いを馳せました~Aさん「誠さんは、女唄が似合いますね。聴けて良かった!」・・宴会の余興で私は♪越前岬♪を歌ったところでした“きこえるはずない汽笛を聞いて~”

Aさんが懇親旅行に参加されたのは、それが最初で最後だったような気がします。

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