社長からの手紙
言霊(ことだま)に導かれて2012/02/1
皆さんそれぞれに和やかで穏やかなお正月を過ごされたことと思います。昨年も厳しい社会情勢にさらされましたが、当社は従業員の皆さんの精勤と踏ん張りのお蔭さまをもって堅調な事業成績を築きつつあります。本当にご苦労さまでした。ありがとうございます。 新しき年の幕開けですが、私はどうしても昨年の東日本大震災の傷みからの出発を意識せずにはおられません。街そのものが壊滅状態の岩手県釜石を訪れた時、港湾の手動防波柵のあるところに案内されました。津波が押し迫る中、港湾の保安員は逃げることもなく手動防波柵の閉鎖作業を続け大波にさらわれたそうです。その鉄柵の取っ手に触れたとき身体中に感電したような戦慄が走りました。そして同時に「後のことは、任せましたよ!」という殉職保安員の声が聞こえたような気がしました。 東北被災地の人々の復興の戦いは、いま本当に始まったばかりです。そのゴールは十年先どころか百年先にもなると思います。現地のご苦労は、これからが大変なのです。幸いに九州福岡の私たちはこんなにも元気で健康です。願わくは、この私たちの元気な力を東日本の復興に向けて、この西国から送り続けたいと祈る年頭です。皆さん、新年も力を合わせて世の中に喜ばれ、役に立つ仕事を黙々と成して行きましょう。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。