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誰かの雪物語2022/03/1

節分でコロナ鬼を追い出し平穏な立春を迎えたかったのですが、未だにコロナ第6波におののいています。現場でも必死の感染予防に努めてもらっています。本当にご苦労さまです。

一方、北京冬季オリンピックも厳重な感染症対策の中で競技が進められています。昨夜(2月7日)はスキージャンプ男女混合団体競技が行われましたが、女子エースの高梨選手の思わぬ失格でメダルを逃してしまいました。しかし、落胆の中にあっても日本チームは一丸となって最後まで敢闘し、見事 4位入賞を獲得しました。

その時、24年前の長野冬季オリンピックの男子ジャンプ団体戦の記憶が走馬灯のように胸中に蘇りました・・・1回目の試技でドイツが首位に立ちました。2回目の試技で日本チームは逆転金メダルを目指すのですが、折からの悪天候で試合続行が危ぶまれ始めました。その刹那、ジャンプ台から日本のテストジャンパーたちが吹雪の中次から次へと飛び出してきます。競技が可能だとの無言のアピールです。もし一人でも転倒者が出れば、その瞬間に競技は中止になりかねません。そのテストジャンパーの先頭を切って、飛び出したのが高橋二軍選手でした。彼は重い難聴の障害をもっており、ジャンプ競技では生命線となる耳(聴覚)による“風の向きと勢い”の判断情報が閉ざされるのです・・・そのような不安の中、彼は敢然と仲間のために先陣を担ったのでした。果たして2回目の競技が再開され、日本チームは奇跡の逆転優勝を飾ることが出来ました。

先月号に続いて、童謡詩人・金子みすゞの雪の一編を載せたいと思います。

 

つもった雪

上の雪 さむかろな。つめたい月がさしていて。

下の雪 重かろな。何百人ものせていて。

中の雪 さみしかろな。空も地面(じべた)もみえないで。

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