社長からの手紙
新年のご挨拶2022/02/1
皆さん、令和四年のお正月を和やかに迎えられたことと思います。昨年はコロナ禍との長い闘いの日々が続きましたが、皆さん一人ひとりが辛抱して感染症から仲間を守り抜いて頂いたことに心より感謝します。いま年明け後も、より感染力の強いコロナ第6波が猛威を振るっています。
どうぞ皆さん、いままで頑張ってきたように心を一つにして新型コロナに立ち向かっていきましょう・・・春には皆で桜の花を愛でることができますように。
このような感染拡大状況ですので、今年の「新年会」も昨年に引き続き中止しなければなりません。皆さん一人ひとりと祝杯を重ねて、慰労の気持ちをお伝えしたいとの思いも断念せざるを得ないことが残念でなりません。もう一つ会社が大切にしてきた秋の懇親旅行は今年是非にも開催したいと思います・・・先達の従業員さんたちとの温泉地での温かい交流の物語が熱く胸によみがえってきます。「新年会」を催すことができませんのでその替わりの“お年玉”として、からだもこころもポカポカ旅の宿“薬用入浴剤(温泉の素)”をお届けしますので、どうぞお家で湯めぐり気分にゆったりと浸っていただけると幸いです。
懇親旅行のある遠い思い出
もう三十年くらい前のことになりますが、秋の懇親旅行で山口の湯本温泉に行きました。日本海の荒波に洗われる青海島の観光船巡りはスリルいっぱいで、まるでジェットコースターに乗っているみたいに童心に帰ったおばちゃんたちの悲鳴が船内に響き渡ります。観光船発着の仙崎港海鮮市場でメインイベントのお土産買い物合戦が始まります。
その中である清掃パート従業員さんの買い物の様子が目に留まりました・・・名物仙崎かまぼこをビニール袋いっぱいに入れられた一円玉で支払われていました。帰りのバス車中で、このパートさんの事情を事業所の主任が話してくれました。このパートさんのご主人はとても厳しい方でパートさんの外泊の自由を許してくれない由。ただ唯一、朝日ビルメンの宿泊懇親旅行だけは出してくれるとのこと。このパートさんは、年に一度の懇親旅行を楽しみに家族へのお土産代を一円玉でコツコツと貯めているのだそうです。
会社が続く限り、否この懇親旅行を絶やさないためにも朝日ビルメンは永く継承していかなければならないと秘かに心に誓った瞬間でした。・・・皆さんはこの正月、どのような初夢を見られたでしょうか。
この長門仙崎出身の童謡詩人・金子みすゞの詩の一編を紹介して、皆さんのこの一年のご多幸をお祈り申し上げます。
夢売り
年のはじめに 夢売りは、よい初夢を売りにくる。
たからの船に 山のよう、よい初夢を積んでくる。
そしてやさしい夢売りは、夢の買えない うら町の
さびしい子等の ところへも、だまって夢をおいてゆく。