社長からの手紙
暮れの大掃除劇場 二幕 ~アロエの花~2022/01/1
年の瀬を迎え、いよいよ年末大清掃に拍車が掛かります。この1年の長きにわたり、わたしたちはコロナ禍と毅然と闘って来ました。皆さん、本当にお疲れ様です。
感染症は社会の絆を脅かしてきましたが、一方ではわたしたち清掃の仕事の意義を見直す契機も与えてくれました。看護師、介護士の仕事がそうであるように清掃の仕事も人知れず多くの人の日々の営みを支え、救ってきたのだと思います。
新しき年のコロナとの闘いがどうなるのか不安が募りますが、わたしたちはいままで通り、これまで頑張ってきたように自分の仕事に胸を張って向き合っていきましょう。
寒風の中の現場作業を思うとき、創業往時のことが懐かしく胸に去来します。建築現場の仕事が主だったので、木枯らしの吹き抜ける足場で職人さんたちは冷えた昼食弁当をとっていました・・モルタルの粉にまみれて。常駐管理清掃も当時は床材がほとんどタイル張りだったので、朝一番の仕事は玄関回りの水拭きモップ作業です。バケツの冷水にモップを絞る手がしびれました。
わたしが幼い頃、母がアロエを育てていたことを憶えています。アロエの分泌液は、すり傷ややけどの特効薬です。救急の手当薬など備えておく余裕がなかったので、母はアロエ水で職人さんたちの傷を癒していたのでしょう。アロエの紅い花は冬に咲くと聞いたことがあります・・母のアロエが花を咲かせたかどうか、いまはもう記憶をたどることも叶いません。
朝日ビルメンの仲間がそろって、元気にお正月を迎えられますよう心より祈ります。
この1年、たいへんご苦労さまでした。ありがとうございます。
あかぎれて アロエ水沁む モップだこ 星 守犬(かねこまこと)