社長からの手紙
旅の空のリンドウ一輪2021/11/1
記憶にないくらい残暑が残った10月でしたが、一転して深い秋冷の季節へと衣更えです。
ずっと11月のお便りは、「社内懇親旅行」の報告が常でしたが、コロナ禍のためこの2年続けての見送り中止となり淋しい限りです。
平成の始めころまでは、大型バス5台を連ね、温泉旅館大宴会場で総勢200人の宴を張っていました。当時、この社内旅行に参加することが一番の幸せだと言ってくれる従業員さんも多くおられました。
暖かい処への旅程ではコスモスや彼岸花が、寒い処ではリンドウや紅葉が出迎えてくれます。往路のバス車中は窓ガラスが割れんばかりのカラオケ歌合戦そして帰路では映画『フーテン寅さん』のビデオ鑑賞がお約束でした。・・・寅さんはいつも故郷柴又を夕暮れ(帝釈天の鐘がゴォーン)に旅立ちます。上野駅発の夜行列車で巡業に出るのです。一方、私たちのバスも夕刻には博多駅の会社に着き、みんな大きなお土産袋を抱えて家路に着くのでした・・・それぞれにいろんな人生を背負って。
朝日ビルメンはもう何十年もこの光景を連綿と見守って来たことです。
リンドウの花言葉 “悲しんでいるあなたを愛する”