社長からの手紙
小さな“蟻が十匹（＝アリがトウ）”で転がす大きな仕事2021/07/1
コロナ禍の制限で小さな飲食業はいよいよ困窮しています。その小さなサービス業を必死に支えている金融機関もまた地元の小さな信用金庫・組合などです。担当の営業マンの苦労も並々ならないものがあるでしょう。
もう何十年も前になりますが、競争の激しい首都圏で大銀行に挟まれ経営継続が危ぶまれるＳ信用金庫がありました。そして新しい理事長（経営者）を迎えたのですが、その理事長が行員に向けた業務指示はたった一つの小さなことでした。銀行の職員への業務指示とはどのようなものを想像されますか？・・たぶん口座開設を増やそうとか融資貸付額を大きくしようとか担当者へのノルマ強化が想像されますね。
ところが、新理事長の業務指示はたった一つ毎日の業務日誌報告欄に「きょう、お客様から“ありがとう”と何度言ってもらったか」を記録しなさいと云うものでした。そしてその魔法は数カ月で奇跡的な効力を発揮することになります。Ｓ信用金庫は息を吹き返し、地元になくてはならない金融機関に見事生まれ変わりました。
象のように大きな大銀行に蟻のような小さな信用金庫が打ち勝った瞬間です。
きっと朝日ビルメンの従業員も毎日、仕事場でお客様から「ありがとう！ご苦労さま！」と何度も感謝や慰労の言葉を掛けてもらっていることと思います。皆さんがお客様から頂くその言葉こそが私たち朝日ビルメンの価値に他なりません。