社長からの手紙
雪明り しもやけ包み 木守柿 星 守犬(かねこまこと)2021/02/1
皆さん、明けましておめでとうございます。
コロナ禍が続くなかでのお正月でしたので、ここはひとつお釈迦様のお弟子さんのお話をしましょう。
お釈迦様にパンタカ兄弟という弟子がお仕えしていました。兄は賢明な修行僧で優等生です。一方の弟はちょっと間抜けで忘れものばかり。この弟はとうとう兄に追い出されることになり途方に暮れていると、お釈迦様が一本のほうきを渡して四六時中掃除をするよう言います。掃除の時は「すすを払おう、垢を除こう」と唱えながらするよう教えます。やがてこの弟は「除くべき塵や垢というのは自分自身の煩悩(迷いの心)」という真実に気付きます。それから悟りを開いた弟は時代の名僧となりました。
いまわたしたちは、コロナという疫病に苦しめられていますが。その苦難もやがて消えていきます。そしてその災禍の記憶さえもわたしたちは忘れてしまうでしょう。いまの苦しみのなかでやっと気付いた当たり前の生活の有難ささえ忘れ去るかもしれません。
しかし、わたしたちクリーンクルーは、それを忘れることなくまた毎日毎日、ほうきの掃き仕事に仕えることのできる果報者ですね。
今年も皆で朝日ビルメンの道を掃いて参りましょう。どうぞよろしくお願いします。