社長からの手紙
生命力みなぎる春の弥生山2020/04/1
弥生三月を経ていよいよ新年度四月がスタートしますが、世の中は“新型コロナウイルス”感染拡大をめぐってたいへんな困難に直面しています。(3月20日執筆)一方、このような時だからこそ私たちの仕事が見直されています。いま全国の仲間が身を挺して感染予防の消毒作業に就いています。
いまから百年以上前、明治時代の終わりころの日本を振り返ってみましょう。
当時の大日本帝国はロシアと「日露戦争」に入りますが、開戦一年半で9万人もの若い兵隊さんが戦没しました。悲惨なことですが、その頃日本国内では赤痢や腸チフスという疫病により子供や老人たちが戦死者の倍の数も亡くなっていたのです。いまの日本国の良好な公衆衛生状況からは隔世の感があります。太平洋戦争後は、私たちの先輩たちが長い年月をかけてこの安全・安心・快適の生活環境を作り、守ってきたのです。今回のコロナウィルス問題にも私たちの誇りをかけ、力を合わせて立ち向かっていきましょう。
日露戦争の激戦地旅順港203高地の攻防に、日本歌壇の女性歌人・与謝野晶子の弟が参戦していました。その時、軍政下の圧力にも屈せず晶子は弟に向けて「君死にたもふことなかれ」と詠ったことです。