社長からの手紙
東北被災地「復興の狼煙(のろし)」運動スローガン “埃も泥も 思い出にする!”2011/08/1
被災地・東北だけでなく日本中が“特別な夏”を迎えています。6月下旬に宮城・岩手の沿岸部被災地を慰霊訪問して来ました。現地で多くの同業者・現場員の方々とお会いしました。慰問のつもりが逆に現地の人々に元気付けられてしまいました。その人々のメッセージは「私たちはもう俯かずに、前へ前へ力強く進んで行っています。どうぞ私たちが頑張っていることを忘れずに遠くからでも息長く応援してやってください!」と云うことでした。今月は現地で踏ん張っている仲間の奮闘振りを紹介しておきたいと思います。①<>気仙沼営業所が流出してしまった所長さん=自分が預かっている従業員100名のうち1名が行方不明になった。お客さんの施設(ホテル)が崩壊してしまったので20人分の職場を失った。しかし残った80人で地域復興に頑張る。この所長さんは哀しみの多くを語らなかったがマスコミ報道でよく紹介されている志津川の公立病院も管理されており、普段顔を合わせていた看護士さんや患者さんを喪っている。②<>仙台空港の責任者=空港施設の屋上で厳寒の二昼夜、従業員と過ごす。救援の連絡も取れないので泥水の中を20キロ以上歩いて本社へ安否を伝えに行った。③<>石巻営業所長=営業所があるビルは1階天井まで水没。街の住民30人以上が避難して来たが二日間経っても救援連絡取れず。高齢者や子どもの衰弱が酷くなってきたので、この所長は意を決して水中を潜って脱出。泳いで自衛隊救援所へたどり着いた。④<>南三陸町の運動公園管理者(女性)=この公園施設は高台にあり奇跡的に流出を免れた。200名の避難者を受け入れ対応。広いサッカー場をつぶし、仮設住宅250戸建設を地域で一番に完了。既に800名の被災家族を保護している。さらに復興拠点としてコミュニティ創りにも取り組んでいる。(因みにこの女性責任者のご主人も海に流されたが奇跡的に“海猿”に救助された由)⑤<>仙台支店長=従業員全員の安否確認を完了するのに実に不眠不休で18日間を要した。その時間の永さと重さを無言で察した。3月11日、被災地の夜は吹雪になった。それから4ヶ月・・被災地はいま“特別な夏”を迎えている。