社長からの手紙
さくらの奇跡をつないで2011/06/1
3月11日以降、柄にも無く草花の開花の移ろいに気が向くようになりました。3月当初は木蓮やコブシ、4月は桜から藤そして5月はツツジ、もうそろそろ菖蒲、やがて紫陽花・・これらの花の開花前線が北上し東北地方に届く頃には鎮魂の思いを咲かしてくれるだろうかと夢想しています。新撰組の時代小説『壬生義士伝』の中で、南部藩士(岩手県)が語ります「盛岡の桜は石を割ってでも咲くのす」・・不屈の復興を祈る気持ちを新たにしています。一方、津波ではなく原発人災事故で福島県の人々が将来の見通しがつかない困窮生活に陥っていることは皆さんもご存知の通りです。福島原発からさらに半径30km以遠の地域も計画避難を余儀なくされています。もしこれが玄海原発で起こっていたら、いまごろ糸島や西区の住民も地の生活を放棄して避難しなければならなくなっているのです。どんなに過酷な状況に追いやられているのか想像するのが辛くなります。被災者の人たちは異口同音に「普通の当たり前の生活に早く戻りたい。何気ない日常の営みがどんなに大切かいまさらに思う」と述べています。私たちの九州には、その日常の当たり前があふれています。何より大切な当たり前の日常から明るい元気を奮い起こして東北の地へ送り込みましょう。明るく元気な向日葵の花が咲く夏には、原発行政の行き詰まりから九電管区も“節電”を実施しなければならないでしょう。私たちの職場でも冷房環境が厳しくなります。くれぐれも作業中に“熱中症”にならないよういまから知恵を絞りましょう。 6月15日水曜に「社内安全大会」を開催します。日常の当たり前が壊れないように皆で“仕事の安全”を考えてみましょう。