社長からの手紙
扉の向こうの「ありがとう」2017/06/1
皆さんにご苦労をお掛けしている現場欠員の補充問題ですが、事務所も一生懸命その保全に努力しているのですがなかなか目途がつきません。私が一番心配しているのは、現場の体力的消耗もさることながら、生き生きと働く意欲の喪失ということです。今年は年頭の挨拶から一貫して、宅配業者さんの苦境を我が身の事として考えることを皆さんに伝えてきましたね。マスコミの報道でも分かるように残念ながらその心配は月日を追うごとに大きくなっています・・宅配料金の26年ぶりの大幅値上げ、宅配員がお昼ご飯をゆっくりとれるようにとお昼時間帯の配達中止、そして未払い残業代数百億円の清算等々宅配業企業も必死に手当をうっているのですが、根本的な解決には至らないようです。
ベテラン配達員の声が伝わってきました・・お昼休みの時間を確保してくれるということであるが、その溜まった荷物は結局夜間配達に圧し掛かってくる。／いまさら未払い残業代を世間の目を気にして払うという態度が気に食わない。我々は残業代が欲しくて走り回っているのではない。荷物到着を心待ちにしているお客さんの気持ちに沿いたい一心で仕事をして来た。いまはクレームどころか無人受け取り対応の時代。かつての「ご苦労さん！」の一言も聞くことがなくなった。この仕事に働き甲斐をもって定年まで頑張ろうとしていた仲間がいまどんどん離職していっている。
・・いま我々に必要なのは、お客さんからの「ありがとう！」の一言。