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年年歳歳 人は変われど・・花の香りに包まれて2017/05/1

 今年も桜花は人との約束の如く立派に咲き誇りました。4月8日土曜に現場のリーダーたちに集まってもらい29年度の会社の事業方針をお伝えしました。いま業界は深刻な人手不足に陥り、日々の現場の管理に大きな負担をお掛けしています。幸いに当社の現場勇士団は果敢にこの問題と対決してもらっています。単に人手をあてがうだけの繰り返しでは、当社の大切なものが失われていくのではないかと現場リーダーの方からご意見も頂きました。まさにその通りです。このような難局の時だからこそ“本物”だけが生き残っていくのだろうとつくづく感じているところです。

 発表会冒頭の社長挨拶の中で触れた“働くことの意味”について、ここでも採録して広く皆さんへお伝えします。
・・ある駐車場管理人のお話。街の目抜き通りにある時間貸しのこの駐車場は盛況です。ということはその管理人の仕事はよけいたいへんだということになります。満車になれば入口に看板を立てて、入庫を断らなければなりません。当てにしてきたお客さんは途方にくれます。それどころか怒り出す始末です。普通の管理人は満車看板を立てると管理室(小屋?)に閉じこもりスポーツ新聞でも読んでいるのが当たり前のようですが、紹介のこの管理人さんは立て看板の横に立ち続け寄ってくる車にいちいち頭を下げて、お断りの挨拶をするのでした。運転手に近くの別の駐車場への道順を案内したりもします。ある豪雨の日、傘を忘れてきたお客さんが車外に出られずに困っていると、車窓ガラスをトントンとたたく人がいます。あの管理人です「置き傘があるので使ってください」とわざわざ渡しに来てくれたのです。この管理人さんが奥さんの病気看病でしばらく休業することになりました。休みの間、代務の他の管理人は見知らぬ多数のお客さんから「あのおじさんはどうしたの?」と聞かれ続けることになりました。そして管理人さんは奥さんの養生のために故郷に引っ越すこととなり、いよいよ駐車場最後の勤務の日を迎えます。そして当朝、駐車場の管理室に出勤してみるとなんと無数の花束が山積みで置かれていたのです。名前も知らない大勢のお客さんからの『感謝の花束』でした。この時、この管理人さんはまさに“働く意味”を自分の人生に収めたことでしょう。
 幸いなるかな、当社にはこの管理人さんのような従業員が大勢いることを私は知っています。

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