社長からの手紙
どぎゃんもこぎゃんもなか 踏ん張らんば!2016/06/1
この一ヵ月間にたいへんなことが起こっています。隣県・熊本の大震災です。当社の従業員にも熊本に縁者がおられる方が多くいると思います。たいへん心配のこととお察しします。私も同業の仲間が熊本に多くいますので、本地震の四日後には現地に救援訪問することができました。そこで見たものは、まさに地場ビルメンの懸命さでした。止むことのない大きな余震に心が折れそうになりながらも必死で自分の業を守っていました。親しい同業のある社長は、自社事業の復旧もそこそこに地域避難所の炊き出しに奔走していました。もう一人の社長は会社が入っているビルに大きな亀裂が走りたいへん危険な状態にもかかわらず、そこしか従業員の拠点がないのでその場で踏ん張って仕事を続けていました。入口を入ったとき、子ども用の靴がたくさんあったので間違って保育園に来たのかなと思いましたが、従業員の子供たちを預かって保護しているのでした。従業員には自宅が全壊・半壊した人も多く、テレビ報道の通り駐車場の車から出勤しているとのことでした。翌日の天気予報は暴風雨警戒ということで、お客さんから雨漏りしないようブルーシートを屋上に敷いてくれと要請が来ていました。みんな自宅もシート養生しなければならない状況なのにお客様第一に長尺脚立を担いで交通渋滞する市街地へと向かって行きました。 このような難儀のときこそ、その会社の底力と信頼が如実に現れるものですね。熊本の同業者は、その地域に生き切る、いなくてはならない存在の会社ばかりでした。私たちもこの隣県の友人のためにこれから息の長い復興支援を続けていこうと心に決めたことです。