福岡や九州のビルメンテナンス・清掃・設備・エコチューニング

今年も節分を終え、この手紙を書いています。鬼退治の豆まきの頃には、いつも「おにたのぼうし」という童話を思い出します。黒鬼のこども鬼太は心の優しい少年なのですが、鬼は嫌われ者で節分の頃には人里に居場所がなくなります。節分の夜、ある一軒の貧しい家の屋根裏に潜り込んでいると、小さな女の子が病気の母親の看病をしています。どうも食べ物もないようです。鬼太は角隠しにかぶっている帽子に煎り豆をたくさん入れて、そっと置き、静かに消えていきます。　本当にたくさんの人に支えられて朝日ビルメンは、今年で66周年を迎えます。会社がたいへんな時には、いつも不思議に鬼太の帽子が人知れず置かれていたような気がします。　創業期からのお客様で大手の工場の現場があります。創業期からずっとその現場を守ってくれた名物女性主任・Ｉさんは、勤続30年以上になり勇退するとき「あぁ毎日毎日、トイレの涸れくそと闘ってきた30年でした！」と感慨されたのをよく覚えています。しかしほんの７０年前、終戦を迎える前はこの日本は戦争で死ぬ人より赤痢やコレラや結核の疫病で亡くなる人の方が多かったのです。私たち朝日ビルメンの仲間は、66年にわたって街の清潔衛生を黙々と守って来ました。