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人生につながる仕事の流儀2015/05/1

いよいよ朝日ビルメン創業65周年目の新年度が始まりました。この65年間の歩みの中で朝日ビルメンを卒業していった従業員は、数千名にのぼると思います。その一人ひとりの汗で朝日ビルメンは生き続けて来ました。創業当時は、皆んな貧しくも力を合わせ必死に仕事に向き合っていました。社会的地位は低くとも、人生の中に確かに仕事がありました。今といえば、仕事に人生が押しつぶされるのではないかと心配しなければならない時代になりました。こんな生き辛い時代にあっても、朝日ビルメンに集う人たちが少しでも自分の人生を全うできることを切に望んでいます。 NHKテレビの番組に『プロフェッショナル仕事の流儀』というドキュメンタリーがあります。神の手を持つという外科医などがよく登場します。その中にあって先日、なんと清掃のプロが主役で出演しました。世界一キレイな空港コンテストで二年連続一位となった羽田空港の女性清掃従事者です。そのN・Hさんの生い立ちは、波瀾万丈です。お父さんが中国残留孤児だったので彼女は中国では“日本人”だといじめられたそうです。17歳のとき家族で日本(祖国)へ帰還しますが、今度は日本語を話すことができないため日本でも辛い思いをします。唯一、就けたのが清掃の仕事でした。そして羽田空港の現場で死にもの狂いで清掃技術を磨き、いよいよ全国ビルクリーニング技能競技大会に東京代表として出場することになります。そして優勝という栄冠を勝ち取ります。このことは20年ほど前の話ですが、私も当時協会の指導講師としてこの大会に立ち会っていました。その後、彼女はさらに研鑽をつみ世界一キレイな空港を作り上げたのでした。 この番組のビデオを4月清掃責任者会議でお見せしたいと考えています。きっと「私だって負けていないわよ!」と頼もしい女性責任者陣が手を挙げてくれるのではないでしょうか(笑)。さらに4月25日(土)の五十川センター「事業計画発表会」でもお披露目したいと思っています。彼女の、否私たちの人生の中に確かに仕事はあります。

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