社長からの手紙
新年に寄せて「仕事と生きてることのもやい結び」2015/01/1
この手紙が皆さんの手元に届くのはまだ年末繁忙の最中になりますが、正月号ですから「明けましておめでとうございます!」と記します。管理している建物も年末大掃除で皆さん、冬なのに汗だくのことと思います。この一年、たいへんご苦労さまでした。皆さんの精勤のお蔭さまで会社の事業も難しい時代を乗り切っているところです。皆さんの現場でのご苦労や喜怒哀楽は、身近過ぎて記するにはちょっと気恥ずかしい思いもあります。他の職業に目をやると、年末多忙期のタクシーや路線バスの運転手さんの苦労に思いが至ります。みんな時間に急かされて生活する年末ですが、交通渋滞は一層ひどくなり運転手さんへの理不尽なクレームも多くなることでしょう。安全な運転だけではなく、お客さんの心情にも気を遣わなくてはなりません。褒められたり、感謝されたりすることは稀で「やってられない!」と叫びもしたくなることでしょう。このような中、運転(=職業)することと人の役に立つこと(=働き甲斐)を結び付けて仕事をする路線バスの二人の運転手さんのことを思い出しました。[一人目]満員の通勤バスに赤ちゃんを抱えた若いお母さんが乗ってきた。満員の息苦しさからか赤ちゃんはサイレンのような大声で泣き出した。お母さんは必死にあやすのだが泣き止まない。乗客のイライラも頂点に達したとき「お客様、赤ちゃんは泣くのが仕事です。いま一生懸命仕事をしています。」と運転手のアナウンス。乗客一同、笑いの中、各員は元気に職場に向かうことになったのです。[二人目]夕闇の中を進む田舎の路線バス・・人気のない停留所で一人の部活後の中学生が降車した。しかしバスは出発しない。どうしてだろう? よく見るとバスのヘッドライトの灯りが狭い小道を照らしている。その小道を中学生が歩いている。バスが行ってしまったら、この小道は暗闇に沈んでしまうだろう。バスの灯りは、中学生がこの小道を通り抜けるまで行く手を照らし続けていたのである。 新しき年も朝日ビルメンらしい仕事を皆で作っていきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。