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一円玉の向こう側[先月の十円玉に引き続き]2010/11/1

酷暑の夏から(楽しみな)穏やかな秋を通り過ぎていきなり冬支度の季節になって来ました。落ち着いた生活観が狂ってしまいますね。そのような中ですが今月(10月)末には皆さんお楽しみの社内懇親旅行が待ってますよ。先月号の手紙では、ある障害者母子家庭のお母さんの手記を紹介しました。“十円玉”にまつわる親子の人生模様でした。今月は当社の懇親旅行にまつわる“一円玉”の物語をお話しましょう。この話は折に触れて一、二度話したことがあると思いますが、今年の旅行にもまた新しい仲間が大勢参加してくれますので改めてお話します。もう二十年くらい前になりますが当時は当時なりに不景気風が吹いていました。従業員の中には「旅行に行くような金があるなら、旅行は止めてその分を冬の賞与に回してくれ」と言う人も出てきました。当時、私は経営者ではありませんでしたがその問答に胸が痛み、心が塞がったことをいまでも覚えています。それでも旅行を楽しみにしている従業員のために山口の湯本温泉へ出掛けました。帰りの日、恒例のお土産買いに長門海岸仙崎港の市場に寄りました。私はそこで一人のパートさんの買い物を目撃することになります。その人は、お土産と云うよりは晩のおかずという感じで蒲鉾などの海鮮品を買ってました。そして支払いのとき古びたバッグから一円玉の詰まったビニール袋を取り出し、その一円玉で精算したのでした・・私はなぜか見てはならないものを見た気がしました。後でそのパートさんの主任にこのことを話しました。主任いわく「あのパートさんのご主人はとても厳しい人で泊まりの旅行などは絶対に許さないそうです。でも年に一度の会社の旅行だけは出してもらえる。と言っても小遣いなどはない。だから日々の生活の中でこの旅行のために一円一円を貯めて参加しているんですよ。」 朝日ビルメンの60年は、決して一万円札の積み重ねではなく、一円一円の積み上げで成り立っていると心底から私は思っています。今秋は霧島の温泉でお互いの汗を流し合いましょう。

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