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弥生の空は晴れて 遠きに浮雲ひとつありき2014/04/1

春夏秋冬の季節感が本当に狂って来ました。桃の節句ころには、以前もよく寒の戻りがありましたが、このところ三月早春とは名ばかりで寒さに覆いかぶさられた日々が続いています。この寒さのせいでしょうか、ご縁ある方々が亡くなります。二代目社長の金子一之氏(叔父)、私が若い頃からずっと現場で鍛えて頂いた清掃のFKさん・・と弥生の別れが続きました。FKさんとは、1月末の新年会で愉快に会食したばかりでした。そのときの笑顔が脳裏から消えません。それは社内旅行時の記念写真の面影でもあります。もちろん楽しい想い出に包まれますが、その楽しさはいつもそれ以上の哀しみの裏返しであると感じています。明日は東日本大震災から三年目の日を迎えます(この手紙は3月10日にしたためている)。当地では消え去っていく痛みよりはるかに深く染み込んでいく悲しみが横たわっているのだと思います。その悲しみを乗り越えることでしか、残った者の明日は開けていかないことも痛切に感じています。 一方、新しい出会いのための三月の若い別れもありました。3月4日、福岡市立特別支援学校・博多高等学園の卒業式に招待され、祝辞を述べて来ました。当学園の生徒さんは、私が会長を務める県ビルメンテンス協会の秋の行事「クリーンアップ福岡」にもずっと参加してくれています。2年生の時から当社に実習に来ていたKさん(=Mちゃん)も立派に卒業し、4月から当社で働くことになります。当社の次の五十年を繋いでいく若い人たちです。出会いと別れの繰り返しの中で、今年も桜花は芽吹きに備えているようです。

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